「いのちつないで−無縁社会から有縁社会−」
2012.02.04 |
教区の皆様方と人権研修会を開催しました。曹洞宗人権擁護推進本部より配布されましたDVD「いのちつないで−無縁社会から有縁社会−」を鑑賞し、話し合いしました。我々仏教者が使用するいのちは、医学的な「生命」ではなく「いのち」であろう。「いのち」は支えられ生かされている存在。山川草木に生かされている「いのち」を大切にしていくのが仏教である。自分の「いのち」を大切にすることは、即ち他の「いのち」も大切にすることである。
無縁社会から有縁社会とは、一面、「いのち」を救うことでもある。社会のシステムが今縁遠くしているとも言える。道を尋ねることもなくナビが誘導してくれる。言葉を交わすこともなくメ−ルが代行してくれる。そこには、「慈悲」の気持ちも「いのち」のやりとりもない。「喫茶去」という禅語がある。「まあ、お茶を一服めしあがれ」。私の師匠の時代は、こんな光景が頻繁であった。カビの生えた饅頭でもすばらしいひとときであった。これを縁側コミュニケ−シュンという。今はピンポンの時代、なかなか縁を結ぶ機会は少ない。
新たな縁を求めたいと願い人々は多い。我々に出来ることは、少しでも寺の門をくぐっていただくことにある。そのキ−ワ−ドは、坐禅・写経・写仏など我らの身近なところにあるような気がする。そこから新たな有縁社会を築く努力が求められる。できる範囲で寺を開放しましょう。
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